縄文時代の生活の特徴は?生活道具は?

今から約1万5000年前から紀元前4世紀ごろまでの縄文時代という時代区分は、ひとつの時代として約1万年も続いた世界でも稀な時代です。

氷河期が終わり、温暖化が進んだ縄文時代の気候の影響や、大陸や朝鮮半島との交流や交易による影響を受けた縄文時代の人々の生活は、旧石器時代とは異なります。

弥生時代に本格化する稲作の前段階として、畑作がはじまり、縄文土器の発明により生活道具も変化し、さまざまな生活の特徴があります。

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縄文時代の生活の特徴は?

縄文土器が発明される以前の旧石器時代は、氷河期と呼ばれる寒冷な気候条件にあり、人々はマンモスなどの大型獣を捕食対象とした狩猟を中心とした移住生活を送っています。

急激に温暖化が進んだ縄文時代は、それまでの針葉樹林から広葉樹林に覆われるようになり、ドングリや栗などの木ノ実の採集と栽培を中心としながら、シカやイノシシといった中小型の動きが早い動物の捕食や魚介類を副次的な食材とする生活へと変化しています。

縄文時代の名前の由来ともなった東京の大森貝塚からは、貝や魚の骨をはじめ、動物の骨、壊れた土器や石器などの生活道具までも捨てられていて、縄文時代の生活の特徴を知る手がかりとなっています。

また、発掘された縄文時代の集落跡からは、住居の大きさや配置に大きな違いがみられず、身分差や階級が存在せず、遺骨からは戦争の痕跡も認められていません。

縄文時代の生活道具の特徴は?

縄文時代の生活で使われた生活道具といえば、表面に縄の紋様が特徴である縄文土器をはじめとして、打製石器や磨製石器などがあげられます。

縄文時代以前の旧石器時代に使われた打製石器も継続して利用されながら、打製石器を砥石で磨いて表面を滑らかにし、切れ味をもたせた磨製石器は、狩猟や漁労に使う弓矢や銛などにも使われています。

また、磨製石器の切れ味を生かして、動物のツノや骨を加工した骨角器も作られています。

さらに、縄文時代の生活では、大木をくり抜いてつくられた丸木舟が沿岸部での漁労や各地との交易に利用された特徴があります。

縄文時代の生活と使われた生活道具の特徴

縄文土器が発明されてはじまった縄文時代の生活は、それまでの狩猟のための移動生活から畑を耕す定住生活が始まり、集落が形成される特徴的な変化が起きています。

植物食を中心とした食生活への変化は、縄文土器の発明を基盤とした生活道具の変化もみられ、打製石器は磨製石器へと進化し、多種多様な骨角器も生み出しています。

また、丸木舟の利用による交易によって、定住した場所では得られない食物や工芸品が得られる生活を送っています。

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