縄文時代の生活が体験できる体験施設はどこにある?

日本各地で発掘された縄文時代の遺跡には、縄文時代の名前の由来ともなった東京の大森貝塚をはじめ、青森県の三内丸山遺跡、亀ヶ岡遺跡、大森貝塚遺跡、加曾利貝塚、キウス周堤墓群、菜畑遺跡、板付遺跡などがあります。

それぞれの遺跡の場所には、縄文時代の状況がわかる記念碑が建てられたり、発掘された遺跡や遺物を展示したり、当時の状況を知るための史料館が併設されています。

日本人の直接の祖先にあたるともいわれる縄文時代や弥生時代の人々が暮らした集落を復元し、古代人の生活の一端を体験できる施設も各地につくられています。

縄文時代や弥生時代の人々の暮らしの体験施設を紹介します。

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縄文時代の体験施設には、どんな場所がある?

氷河期が終わり温暖化した気候の中で、約1万年も続いたといわれる縄文時代の暮らしは、シカやイノシシなどを獲物とした狩猟とドングリや栗、トチノミなどの広葉樹の木の実を採集あるいは栽培した生活を送ったとされています。

狩猟や採集をする際には、それまでの打製石器を加工した磨製石器を活用した弓矢などの狩猟道具や漁労道具が使われ、縄文土器の発明により、捕食のための肉と植物の煮炊きが可能となっています。

火と土器が活用された縄文時代の体験施設には、北海道函館市の縄文文化交流センター、青森県八戸市の是川縄文館、是川遺跡、岩手県一戸町の御処野縄文博物館、秋田県大館市の大湯環状列石、千葉県千葉市の加曽利貝塚、山梨県笛吹市の釈迦堂遺跡博物館、福井県若狭町の若狭三方縄文博物館などがあげられます。

それぞれの体験施設では、発掘された遺物や遺跡の見学をはじめ、復元された竪穴式住居や集落での火おこしや勾玉作り、竪穴式住居での宿泊体験など、縄文時代の人々の生活の一部が体験できます。

縄文時代後期から弥生時代の集落が復元された吉野ヶ里遺跡

縄文時代から弥生時代の古代人の生活体験施設といえば、国の特別史跡ともなっている佐賀県神埼郡吉野ヶ里町にある「吉野ヶ里遺跡」が有名です。

吉野ヶ里丘陵の周辺部には、縄文時代後期には人々が生活したと推定されていて、遠浅の有明海の自然環境を生かした漁労と狩猟、弥生時代に本格化する稲作とつながった大規模な集落へと発展した痕跡がみられます。

昭和61年から行われた発掘調査によって発見され、約50ヘクタールに及ぶ弥生時代の大規模環濠集落が復元された吉野ヶ里歴史公園は、現在は一部が国によって管理されています。

吉野ヶ里歴史公園では、勾玉作り、火おこし、土笛づくり、組みひも、布作りなど、縄文時代や弥生時代の古代人の生活が体験できるプログラムが提供されています。

体験内容については、実施される場所や施設の状況によって月ごとにスケジュールが公表されているので、歴史公園を訪れる際に確認が必要です。

縄文時代や弥生時代の古代人の生活体験施設は、各地にある?

縄文時代や弥生時代の古代人の生活が体験できる施設は、古代の遺跡が発掘された場所やその周辺に、管理されている団体によって、それぞれ提供されています。

大規模集落が形成された縄文時代や弥生時代の遺跡の場所には、歴史公園や資料館が併設され、古代人の暮らしの一端が体験できる体験施設が運営され、吉野ヶ里遺跡につくられた吉野ヶ里歴史公園などが有名です。

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