縄文時代の日本人はどんな料理を食べていた?

交通機関の発達に伴い、現代の日本の食文化は世界各地の食材が手に入り多様化し、食卓には世界各地の料理が並ぶようになっています。

食材の中には、最初にコレを食べた人はどんな思いで食べたのだろうと思えるものもあり、我々日本人の祖先にあたる縄文時代の人々は、どんなものを料理として食べていたのでしょうか。

日本の食文化の基盤をなす和食の原点ともなっているかもしれない縄文時代の人々の料理を紹介します。

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狩猟採取の生活をしていた縄文時代の人々

縄文時代の人々の生活はこれまでに発見された遺跡などから、狩猟採取を中心とした生活を送っていたと考えられ、狩猟した獣の肉を食べていたと考えられます。

狩猟によって得られた獣は、料理として食されただけでなく、獣の骨や角、牙を骨角器として道具に利用し、農耕民族と言われる日本人の祖先が意外にも肉食を行なっています。

縄文時代を迎える頃の日本列島では温暖化が進行し、針葉樹林の林が広葉樹へと変化し、大型獣から猪や鹿などの動物の狩猟へと変わっています。

そのため、獲得できる食材の量が減るため、飢えを凌ぐために広葉樹の木の実などを調理して、料理の幅が広がっていったと推測されます。

縄文時代の人々は調理された料理を食べていた?

狩猟採集を中心とした生活を送った縄文時代の人々は、意外にも生肉だけではなく、加熱調理した肉料理を食したと考えられ、広葉樹の木の実も、そのままでは硬くて食べられないため、縄文式土器を利用して煮炊きをしています。

土器の使用によって、栗をはじめ、クルミやドングリ、椎の実、トチの実など、現代でも食べられる食材が食べられ、木の実を潰して粉にし、パンやクッキーを作っています。

しかも、山芋などがつなぎとして利用されていた可能性もあり、縄文時代の人々の食した料理は、意外にも豊かなものだったかもしれません。

発見された遺跡からは、縄文土器に付着したニワトコの実があることから、縄文時代にはすでに果実酒が飲まれていたことも想像されます。

縄文時代の遺跡から土器や調理場の発見によって、少し前の日本にあった囲炉裏やカマドの原点が確認でき、食材の選択から調理方法など、日本食の原点が垣間見えます。

縄文時代の遺跡からは、豊富な料理の痕跡も?

狩猟や採集で食物を確保しながら生活をしていた縄文時代の人々は、その日暮らしの生活がイメージされますが、発見された遺跡のゴミ捨て場からは、ブリやマグロなどの骨やカニやウニ、アサリ、ハマグリなどの殻も見つかっています。

狩猟や採集によって得られた肉を、縄文土器をつかって調理し、広葉樹の木の実を粉にしたパンやクッキーにして食したと考えられ、意外にも豊かな料理が食されていたと想像されています。

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