縄文時代の人々の服装の特徴

縄文時代の人々といえば、昔テレビ放映されていた「はじめ人間ギャートルズ」のような原始人のような格好を連想する方も多いかもしれません。

各地にある弥生時代の集落を再現した国定公園などでは、当時の服装や生活を体験するツアーなども開催されています。

古代の人々が天然素材のものを身にまとっていたとすれば、衣服そのものは時間の経過と共に腐ってしまい、遺跡から発見されることはあり得ませんが、遺跡に付随してみつかる遺物に多くのヒントが隠されています。

埋葬された人骨に付着した布、土偶などからは、縄文時代の服装や特徴が推測されています。

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縄文時代の服装を知る手がかりには?

縄文時代の服装を知る手がかりには、土偶や宮城県山王囲遺跡などから発掘された布、土器に付着した布の跡などがあります。

土偶には、筒状の上着とズボンが履いていて、それらは布で作られ、ミノや毛皮ではないことが推測され、縄文人をモデルに作られた土偶の服装が参考となります。

遺跡から発掘された布からは、麻やカラムシといった植物繊維をよって糸を作り、縄や布を作っていたことがわかり、土器に付着した布の跡もそれを裏付けています。

縄文時代の人々の衣服が発見されていないために、南方の土着民族の格好や欧州の石器時代の人と同じような服装が想像されていますが、前述のような手がかりから、縄文人が布製の服装を着ていたことが想像でき、意外にも食物繊維の編み物の特徴が推測されています。

縄文時代の服装の特徴は?

縄文時代の遺跡から発掘された遺物などの研究から、縄文人が普段着ていた服装には、麻やカラムシなどの食物繊維から糸をよって編んだ衣服が着られています。

火山帯の上にある日本列島には、太古の昔から四季があり、縄文時代の人々の衣服も夏場と冬場ではその気候に応じて変えていたと考えられます。

夏場には、日差しや不快な虫を避けるための食物繊維を編んだ衣服を身につけ、脇を閉じたものと閉じずに紐のみで縛ったものを使っています。

冬場には、寒さをしのぐために、猪や鹿などの動物の毛皮が防寒用として利用され、動物の皮で作った靴も利用されたと推測されています。

縄文時代の遺跡からは、意外にも糸を編む技術が現代と遜色ないほど発達していたと考えられ、季節ごとに対応した服装を選択していた特徴がみられます。

縄文時代の服装には編みの技術が活用されていた?

縄文時代の遺跡から発掘された遺物の中には、縄文人が身につけた衣服そのものは発見されていないものの、土偶や土器に付着した布の跡から服装が推測されています。

縄文人の服装には、植物繊維をよって糸が作られ、それを編んで布製の衣服が作られた特徴があり、季節に合わせて布製の衣服と動物の皮などを利用した防寒具も活用されています。

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