縄文時代が密かなブームとなる魅力とは?

1990年代後半から、日本ではそれまで当然と思われていた護送船団方式の企業経営が綻び始め、さまざまな業種や企業で業界再編やリストラの風が吹き荒れました。

それから約20年余り、日本では少子高齢化の進行の影響も顕在化し、世代間の考え方の違いや家族のあり方など、人と人の関わり方が激変しています。

そんな中、昨年2018年の7月に東京国立博物館で開催された「縄文 特別展」や縄文時代にまつわるドキュメンタリー映画の公開で、縄文時代の魅力に惹きつけられる人が増えているようです。

科学技術の進歩で、さまざまに便利な暮らしが可能となった現代の人が、なぜ縄文時代に魅力を感じているのか、その理由を考察してみます。

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目次

縄文時代の土器や土偶などにみられる芸術性

世界最古の土器や弓矢などを生み出した縄文時代には、文字がないことが最大の特徴といえ、合理性や経済性に基づいた生活を送った弥生時代とは違う精神活動に関する遺物や遺構が多く残されています。

縄文土器や土偶の形や描かれた模様からは、縄文人が死を意識し、死を逃れて再生を可能とする独自の世界観を縄文の模様に描き、その芸術性に現代人の一部の人々が魅力を感じていると思われます。

現代にくらす我々とは全く違う価値観、世界観を基盤としている縄文時代が残した遺物や遺跡や文化が、魅力となっている価値なのかもしれません。

現代とは違う社会性を持つ縄文時代

洞窟を移動しながら狩猟生活を送っていた旧石器時代から、一定期間を特定の場所に住居を置いた縄文時代には、現代人と同様に社会性が求められています。

現代人が生活の糧を得るための就労形態は、資本主義経済という価値体系の中での契約に基づいた物質本位の生産消費を中心としているのに対し、縄文時代は自然環境と共存するために必要となる道具を使用した狩猟採取を中心としています。

しかも、現代では薄れた自然とのつながりから生まれた信仰や祭祀などから生まれた神秘的な力を信じる思想信仰が根付いていたと考えられます。

そのため、縄文時代の人々の関係は、現代のような競争原理に基づく人間関係ではなく、人と人が互いに活かし合うつながりが基盤となっています。

しかも、人間が自然の一部であるとした考え方が、現代で問題となっている環境問題などでも見習う点が多く、魅力を感じる人々がヒントを求めているのかもしれません。

縄文時代には、現代人が失くした何かがある?

2018年に開催された展覧会「縄文」によって、現代人が忘れた人と人のつながり方や、自然と人間の関わり方など、参考となる思考や魅力を感じる人が増えています。

物質本位の生産活動と経済性の価値観が優先される現代社会とは違う縄文時代の狩猟採取生活では、人が自然の一部であることを意識した文化が構築され、縄文土器や土偶の存在がそれらを象徴しています。

縄文時代の人々が残した遺跡や遺物が、さまざまな問題に直面している現代の解決のヒントをもたらしてくれるかもしれません。

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