縄文時代の竪穴式住居からわかる生活の様子は?

氷河期が終わり、縄文土器が発明されて始まった縄文時代には、それまでのマンモスなどの大型獣を東西南北に追いかけて移動する生活から定住生活へと移行しています。

火を利用した文明を手にして土器を生み出した縄文時代の人々の生活は、発掘された竪穴式住居とその周辺に形成された集落の状況などから、さまざまな検証が行われています。

狩猟や漁労を行う都合の良い場所に定住し、栗などの植物を栽培した縄文時代の人々が住まいとした竪穴式住居と生活の様子などを紹介します。

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目次

縄文時代につくられた竪穴式住居とは?

縄文時代の人々が定住生活を行うための住まいとしてつくられた竪穴式住居は、地面を掘り下げてくぼ地とした床を作り、4本から7本程度の柱を立て、その上に煙を出せる屋根がかけられた半地下式の住居です。

竪穴式住居の周囲には、雨水が住居内に浸水しないように土が盛られ、排水にも配慮がなされ、住居内部は約10畳ほどの広さの四角形、あるいは円形の居住空間が確保されています。

多くの竪穴式住居の入り口は南側に設けられ、居住空間の中央や奥に囲炉裏がつくられ、食べ物の煮炊きや暖房、照明に使われていたと考えられます。

半地下構造の竪穴式住居は、床となる穴の深さがつくられた地域によって違いがみられ、切り倒した木の長さを柱を埋める深さで調整したと推察されています。

竪穴式住居から推察される縄文時代の生活

縄文時代につくられた竪穴式住居には、囲炉裏や祭壇、日常生活で使ったであろう土器や石器といった道具や食器、貯蔵された食料品、衣服などが見つかっています。

竪穴式住居の広さから、3人から5人程度で生活したと考えられ、集落内に残された住居の配置や数から、「男性の家」「女性の家」「若者の家」といった三種類に分類されたと推察できます。

幼い子供は女性の家で育てられ、奈良時代などにみられた妻問婚の形態が想像でき、子供の成長段階に応じて、それぞれの家を行き来しながら、さまざまな必要なことを習得したと思われます。

また、半地下構造をもった竪穴式住居は、居住空間の温度を一定に保つ効果があり、外気温の影響を受けにくくした住居内で、縄文土器を利用した食料の貯蔵が行われています。

植物食での生活を可能にした縄文時代の竪穴式住居

狩猟中心の旧石器時代から、植物食を中心とした生活へと移行した縄文時代の人々は、竪穴式住居を苦労してつくり集落を形成し、定住生活を始めています。

外気温の影響を避け、居住空間の温度をある程度の一定に保つことで、縄文土器を利用した食料の保存が可能となり、定住生活を行うための食料確保を可能にしています。

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