日本の歴史にある時代区分には、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、南北朝時代、室町時代(戦国時代)、安土桃山時代、江戸時代、明治時代、大正時代、昭和時代、平成時代、そして、現在の令和時代があります。
聖徳太子が摂政となり天皇を擁した古代国家が成立した飛鳥時代以降、その時代の特徴や都や幕府の場所の名前が、近代では内閣府によって決められています。
日本の先史時代には、それぞれの時代の特徴に由来する名前が付けられています。
日本の先史時代の時代区分の名前の由来には?
日本が古代国家となる以前の時代には、旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代があります。
旧石器時代の名前は、1946年に考古学者の相沢忠洋が、群馬県岩宿の関東ローム層から打製石器を発見し、旧石器と呼ばれる初期の石器の存在を明らかにしたことが由来となっています。
縄文時代の名前は、アメリカ人の動物学者モースが、明治時代初期に大森貝塚から縄文式土器を発見し、発掘報告書の中で「縄文」という言葉を使用したことが由来です。
弥生時代の名前は、現在の東京都文京区弥生の貝塚で発見された土器が発見された場所に因んで弥生式土器と呼ばれたことに由来します。
古墳時代の名前は、この時代全国各地に造られていた古墳が、時代の名称となっています。
縄文時代の名前の由来と特徴は?
日本の先史時代で最も長く続いた縄文時代の名前の由来にもなった土器には、縄目の模様が特徴であり「縄文土器」と呼ばれています。
縄目の模様がついた厚手の土器は、焼き物としては低温である900度前後で焼かれているため、もろく、主に食べ物の煮炊きに利用されています。
平均気温が上昇したといわれる縄文時代には、針葉樹林から広葉樹林へと変化し、広葉樹林から収穫できる木ノ実を煮炊きすることで、食料の確保とともに栄養面の向上が図られています。
また、研磨技術の向上により、磨製石器がつくられ、丸木舟なども製造されています。
縄文時代の名前の由来には?
縄文時代の名前は、その時代に使われていた土器が発見され、アメリカ人のモースが書いた報告書を白井光太郎という学者が「縄文式土器」と訳したことが由来となっています。
大森貝塚から発見された土器にある縄目模様からつけられた縄文土器には、「縄紋」と「縄文」の二つの表記が用いられていますが、現在は「縄文」が一般化していますが、「縄紋」と書く研究者もいます。