縄文時代の代表的な遺跡は?

日本史の教科書では最初のほうに登場する縄文時代は、飛鳥時代や奈良時代などとは違い、未だに謎が多い時代です。

縄文時代にまつわる遺跡や貝塚が、日本各地で発見されており、最近の研究で戦闘による死亡が2パーセント以下と平和な社会であったことも判明しています。

世界でも例がない約1万年も続いた縄文時代の代表的な遺跡を紹介します。

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縄文時代のもっとも代表的な遺跡とは?

縄文時代のもっとも代表的な遺跡といえば、青森県で発見された三内丸山遺跡があげられ、発見された遺跡の中でもっとも規模が大きく、集落や掘立柱建物や竪穴式住居などが確認されています。

三内丸山遺跡の南には、広葉樹のブナの林が広がり、住居跡などからは、当時の食生活が推測される縄文土器で煮炊きした痕跡や狩猟の道具なども見つかっています。

近年の研究により、栗の栽培が判明し、ニワトコやヒエといった食料の原料も発掘され、食糧生産システムが構築されていたと推測されています。

大規模な集落が形成された縄文時代の三内丸山遺跡が滅亡した原因は解明されていませんが、現在のところ、温暖だった気候が寒冷化により食料の調達に問題が生じたと考えられています。

三内丸山遺跡以外の縄文時代の代表的な遺跡は?

縄文時代のもっとも代表的な遺跡は、前述の通り、三内丸山遺跡ですが、そのほかにも亀ヶ岡遺跡、大森貝塚遺跡、加曾利貝塚、キウス周堤墓群、菜畑遺跡、板付遺跡などがあげられます。

遮光器土偶で有名となった亀ヶ岡遺跡は、縄文時代の終わりに形成された遺跡で、独特の文様を持つ土器が亀ヶ岡文化の特徴となっています。

アメリカ人モースによって発掘された大森貝塚は、多くの貝殻と共に、縄文時代の名前の由来となる縄文土器が発見された代表的な遺跡です。

加曾利貝塚、キウス周堤墓群には、縄文時代につくられた大規模な社会体制が推測される遺跡の特徴があり、狩猟採集を中心とした生活とされた縄文時代にありながら、稲作が始まった形跡を示す菜畑遺跡や板付遺跡があります。

縄文時代の代表的な遺跡は、日本各地に発掘されている?

旧石器時代から温暖な気候となった縄文時代には、狩猟採集を中心とした生活を送りながら、広葉樹の木の実を縄文土器によって煮炊きし、意外にも豊かな食生活を送ったと想像されます。

縄文時代の名前の由来となった大森貝塚遺跡を始め、縄文時代の生活を解明するために代表的な遺跡である三内丸山遺跡、稲作が始まっていたことを示した菜畑遺跡や板付遺跡などがあげられ、日本各地で遺跡が発掘されています。

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