縄文時代がわかる東京の遺跡

現在の日本人にとって直接の祖先と考えられる縄文人が暮らした縄文時代は、アメリカ人動物学者モースによって発見された貝層がキッカケとなっています。

貝の研究で来日していたモース博士が、横浜から東京に向かう汽車の車窓から貝層を発見し、発掘が行われた大森貝塚からは、縄文時代の名前となる縄文土器をはじめとして、住居跡や装身具、動物や魚の骨などがみつかっています。

現在は近代都市となっている東京の品川で発見された大森貝塚が、縄文時代を解明する最初の遺跡となっていて、そのほかにも東京には縄文時代を知る遺跡があります。

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東京でみつかった縄文時代の遺跡は?

日本各地でみつかっている縄文時代の遺跡の最初は、前述のようにモース博士によって発見された大森貝塚をはじめ、東京でも多くの遺跡が発見されています。

東京でみつかった遺跡には、代々木八幡遺跡、井草遺跡、塚山遺跡、伊皿子貝塚、亀塚公園、本村町貝塚、お茶の水貝塚、伊興遺跡、久ヶ原遺跡、桜木遺跡、下野谷遺跡、下宅部遺跡など多数あげられます。

東京都心の中心市街地で発見された遺跡の中には、現在では記念碑だけが立っている場所や、公園として整備されている場所もあります。

それらの中でも、縄文時代の様子がわかりやすく展示されている場所として、台東区の東京国立博物館や東京都多摩市の「縄文の村」があります。

縄文時代がわかる東京三大貝塚といわれる遺跡

縄文時代がわかる東京三大貝塚といわれる遺跡には、北区の西ヶ原貝塚、港区の円山貝塚、目黒区の東山貝塚公園があります。

北区の西ヶ原貝塚は、東京メトロ南北線西ヶ原駅近くにありましたが、現在は宅地化によって消失していて、遺跡の面影はないものの、遺物は北区飛鳥山博物館で展示されています。

港区の円山貝塚は、芝公園南方にあり、遺跡として復元住居などはないものの、芝公園全体を見渡すと隣接する芝丸山古墳との関係からも当時を想像できる場所といえます。

目黒区の東山貝塚公園は、東急田園都市線の池尻大橋駅の近くにある大規模な縄文貝塚の一つで、住宅地の中に設けられた公園の中には、竪穴式住居一棟が復元されています。

縄文時代を空想できる東京にある遺跡

縄文時代の名前の由来となった縄文土器が発見された大森貝塚は、東京の品川区から大田区にかけて存在した縄文時代の貝塚遺跡で、アメリカ人動物学者モースによって発見されています。

日本各地で発見、発掘された縄文時代の遺跡や貝塚ですが、東京都心とその周辺にも数多くあり、大森貝塚遺跡公園には「大森貝塚碑」や、モース博士の銅像や貝層の標本など、縄文時代について知ることができるようになっています。

そのほかの遺跡や貝塚の場所には、縄文時代の様子がわかる展示がされている場所から、公園として整備されている場所などがあります。

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