縄文時代の始まりはいつ?何年前から?何年間続いた?

日本史における過去を分析し易くするために、一定の時間に分割した時代区分は、奈良時代以降の遷都や皇位継承などの変化が起きた時点で分けられています。

奈良時代以前の先史時代の時代区分は、その時代に使われた材料や技術の変化に注目した考古学的な視点で分類され、その時代の遺構や遺物の分析が元になっています。

また、文字を使用する以前の歴史区分にあたる縄文時代や弥生時代の始まりや、今から何年前から何年間続いたのかは、明治時代に研究が始まっています。

文字が存在しない縄文時代には、文字で書かれた資料が残されておらず、それらの時代区分で使われた縄文土器や弥生土器の分析から、時代の始まりや時期が推定されています。

縄文時代が何年前から始まり、何年間続いたのかなど、時代区分に関連することを紹介します。

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縄文時代の始まりは何年前から?

日本で文字が使用される前の先史時代にあたる「縄文時代」は、アメリカ人の動物学者モースが大森貝塚で発見した土器に「縄目状の紋様がある」と報告したことに由来します。

遺跡から発掘された縄文土器に含まれる炭素を放射性炭素年代測定というAMS法で測定して作られた年代が推定され、時期が区分されています。

縄文土器の元素測定から、縄文時代は草創期、早期、前期、中期、後期、晩期の6つに区分され、その始まりは、今から約1万5000年前とされています。

それぞれの時期が、草創期は約1万5000年前から、早期は約1万2000年前から、前期は約7000年前から、中期は約5500年前から、後期は約4500年前から、晩期は約3300年前から始まったとされています。

つまり、それぞれの時期が何年間続いたかといえば、草創期は約3000年、早期は約5000年、前期は約1500年、中期は約1000年、後期は約1200年、晩期は約500年といった期間になります。

縄文時代の始まりと終わりについての多くの議論

縄文時代の始まりが何年前から何年間続いたかについては、多くの見解が存在し、一般的にはその始まりは、今から約16000年前の前後100年前と推定されています。

氷河期が終わり、旧石器時代から縄文時代が始まった時期と、弥生時代の始まりとされる水田での稲作が始まった時期を明確に特定することが難しいため、縄文時代の始まりと終わりには、過渡期ともいえる期間が多くの説を生み出しています。

旧石器時代や青銅器時代、鉄器時代といった時代区分と同様に、縄文時代の遺跡や遺物の分析と周辺に文字が存在した文化に当時の状況が書き残されたものが発見されれば、現在想定されている時代背景や状況の分析は一変するかもしれません。

旧石器時代から縄文時代が始まったのは?

日本の先史時代、縄文土器が発明された縄文時代は、歴史区分において紀元前14000年ごろから紀元4世紀とされます。

しかしながら、縄文時代が何年前から始まり、何年間続いたかという明確な時代区分の定説は確立されておらず、時代の特徴となっている縄文土器の元素測定の結果や民俗学的な研究によって時期が推定されています。

日本の先史時代は、これまでの遺跡や遺物の研究の進展や、同時期の中国や朝鮮半島などに残された文字による史料などで解明される新たな史実によって、新たな真相が解明されるかもしれません。

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