縄文時代の北海道の気候は?気温は?

地球温暖化の影響を受けて、日本列島の気候は夏の最高気温が35度を超え、冬の寒さも以前に比べれば極寒の北限が北上しています。

とはいえ、冬の北海道で雪が降らないほど温暖化しておらず、本州や九州に比べれば寒い地域といえますが、縄文時代の遺跡が北海道でも発掘されています。

現代のように冷暖房の設備があるわけでもない縄文時代の人々が、積雪や寒さを感じる気候がある北海道に定住したとは考えにくく、縄文時代の気候は現在とは違っていたのかもしれません。

縄文人が暮らした痕跡を残す北海道の縄文時代の気候を紹介します。

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縄文時代の北海道の気候は?

氷河期が終わり、縄文時代を迎えると日本列島全体が温暖化したと考えられ、縄文時代前期の初め頃には、平均気温が現在よりも1~2度程度高かったと推測されています。

この温暖化の影響から、北海道の西半分と十勝平野では広葉樹林が拡大し、北部や東部には針葉樹林が拡大しています。

温暖化は海流にも影響を及ぼし、南から流れ込む暖流の対馬海流の勢いが増し、津軽海峡に流れ込んだ対馬海流が北海道と北東北の交流も可能にしています。

北海道に確認された縄文時代の遺跡

日本各地に残された縄文時代の遺跡同様、北海道にも旧石器時代の文化からアイヌ文化期までの約1万2千カ所の遺跡が確認され、そのうち約7千カ所が縄文時代の遺跡です。

北海道の縄文時代の遺跡からは、住居や「ムラ」の痕跡、土器や石器などの道具、墓地や貝塚など、縄文文化が推測される遺物と共に発掘されています。

日本列島の本州や九州に形成された縄文時代の集落と同様のものが北海道に残されていたことで、現在とは違う北海道の気候が推測できます。

狩猟や採集で生活をしていた縄文時代の人々は、自然環境の厳しい場所に定住するはずはなく、縄文時代の遺跡がある青森や北海道では、現在とは違い気温が高く、一年中狩猟や採集、周囲の海での漁が可能だった裏付けとなっています。

現在とは違う縄文時代の北海道の気候

縄文時代の北海道の海水面は現在よりも約80~100メートル前後低く、日本列島の形状も現在とは異なり、気候も現在より平均気温が1~2度は高かったと推測されています。

温暖な気候があった北海道だったから、約7000ともいわれる縄文時代の遺跡が発見されるほど、縄文人が定住したと考えられています。

温暖化した日本列島では、周囲を流れる暖流が勢いを増し、北東北と北海道の交流と交易にも影響を与えています。

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